「え、ステンレスなのにサビ?」――出ます。
原因のほとんどは“もらいサビ(他金属のサビ移り)”と“水分残り”。でも大丈夫。15〜30分で復活できます。この記事ではサビの見分け→復活3ステップ→再発防止まで、失敗しない順番でまとめました。
この記事のゴール
- サビと焼け色の見分けができる
- 家でもキャンプでも使える復活3ステップが分かる
- 二度とサビさせない保管と片付けのコツが身につく
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1. それ、ほんとにサビ?先に“診断”
| 症状 | 色/見た目 | 触感 | 正体 | 対処 |
|---|---|---|---|---|
| 茶〜赤茶の点や筋 | 点在/筋状 | ザラッ | サビ | 本記事の3ステップ |
| 虹色〜黒っぽい膜 | 面で広がる | ツルッ | 酸化被膜/焼け色 | 無害。落とすなら軽いクレンザー |
| 白い曇り | 水跡 | スベスベ | 水垢/ミネラル | クエン酸/水拭きでOK |
※血や塩分、鋳物グリルの粉、他の金属たわしは“もらいサビ”の元。心当たりがあれば復活へGO。
2. まずは道具(家・キャンプ共通の最小セット)
- スクレーパー(カード型ヘラ)
- 耐水ペーパー #400 / #800 / #1000(最低 #400 と #800)
- クレンザー or 重曹
- 中性洗剤・スポンジ・キッチンペーパー
- アルコール(あれば)
- フードグレードのオイル(ミネラルオイル/米油 など)
- 乾燥剤(シリカゲル)・保存袋
時短TIP:屋外は「スクレーパー+ペーパー+小分け洗剤+小ボトル油」をポーチ一式に。
3. 復活の“3ステップ”
ステップ1:粗落とし(5〜10分)
- 乾かす(濡れたまま研がない)。
- サビ部だけ#400で“点を狙って”軽く円を描く。範囲最小。
- 手触りがツルッ→#800でなじませる。
黒い面の変色は焼け色。無理に削らない。
ステップ2:中和・洗浄(5分)
- クレンザー/重曹で全体を軽く磨く。
- 中性洗剤で洗い、熱湯 or アルコールで水分飛ばし。
- コンロで空焼き30〜60秒で完全乾燥。
ステップ3:保護(1分)
- 温かいうちに極薄くオイル。
- 余分は拭き切る(ベタつき厳禁)。
4. 二度とサビさせない“3つのクセ”
- 水を残さない:拭く→空焼き30秒→自然冷却
- 薄油でコーティング:見えない膜が正解
- 乾燥状態で保管:ペーパー+乾燥剤+通気(濡れスポンジと同居NG)
片付けチェックリスト
- [ ] 焦げをスクレーパーで除去
- [ ] 洗剤は少なめ・水は短時間
- [ ] 加熱で完全乾燥
- [ ] 薄油を“テカらない量”
- [ ] 乾燥剤と収納
5. 屋外用“最短”片付けフロー
- 余熱中にスクレーパー
- ペーパー+少量の水/洗剤→水気ゼロ
- 乾燥→薄油→収納
魚介後は重曹少量。「清潔・乾燥・薄油」だけ覚える。
6. よくある失敗Q&A
Q. こすり過ぎて曇った → #800→#1000→クレンザーで段階的に目消し。
Q. 食洗機は? → 基本NG。 長時間の水分で“もらいサビ”。
Q. オリーブオイルでOK? → 使えるがベタつきやすい。ミネラルオイル/米油推奨。
Q. 黒いムラ=サビ? → 多くは無害な焼け色(酸化被膜)。
結(むすび)
ステンレスでも、サビは“ゼロ”ではありません。だからこそ見極め→最小限で落とす→薄く守るの3拍子を習慣化すればOK。
合言葉は 「拭き上げ → 空焼き30秒 → 薄油 → 乾燥収納」。
“点で落として面を守る”を徹底すれば、あなたの鉄板は長く美味しく使えます。今日からサビを育てない使い方へ切り替えていきましょう。
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